おもしろおかしい笑いを主体とする、大衆的な小説です。
寛政の改革が行われるまで盛んだった、談義本(だんぎぼん)や洒落本(しゃれほん)の流れをくんでいます。文化年間(1804年~1818年)に十返舍一九(じっぺんしゃいっく)や式亭三馬(しきていさんば)が登場し、庶民の日常生活を、平易な文章で描いて大人気となりました。
滑稽本『東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)』の作者で、江戸の庶民に旅行ブームを起こした戯作者(げさくしゃ)です。
滑稽本『浮世風呂(うきよぶろ)』『浮世床(うきよどこ)』の作者で、庶民の生活を緻密に描きながら皮肉な笑いを繰り広げていった戯作者です。