米空軍の新型戦略爆撃機B-21レイダーがロールアウト
2022年12月3日(現地時間12月2日)、アメリカ空軍の新型戦略爆撃機「B-21レイダー(Raider)」がロールアウトしました。ノースロップ・グラマン社が開発を担当し、2023年に初飛行を行う予定です。2026~2027年の実戦配備を目指しており、現時点では100機の生産が予定されています。
B-21爆撃機は既存のB-2爆撃機によく似た全翼式のステルス形状でレーダーに映り難い特徴を持ちます。B-2よりも一回り小型の機体で、ステルス能力の維持費が高額だったB-2よりも安い費用で維持できることを目指しています。
核爆弾や通常爆弾の搭載が予定されており、アメリカ軍の核戦力の一翼を担いつつ、通常兵器による攻撃任務も行います。B-2爆撃機は画期的なステルス爆撃機でしたがあまりにも高価で量産が出来ず、冷戦終結と相まって僅か21機の生産で終わってしまったので、新しいB-21爆撃機はB-2爆撃機の廉価版といった位置付けで纏まった数の生産を行う予定です。
ただし量産するための機能の劣った廉価版ではなく、B-21爆撃機は最新技術を盛り込んだ「世界初公開の第六世代航空機」であると喧伝されています。
B-21爆撃機の新しく公開された映像
B-2爆撃機とB-21爆撃機の形状比較(縮尺比は不正確)
※B-2爆撃機とB-21爆撃機の形状比較。縮尺比は不正確なので注意。実機はB-2爆撃機よりもB-21爆撃機の方が一回り小さい。
なお今日のB-21初お披露目では機体正面からの角度の映像と写真のみが公開されています。既に先行してイメージ絵は別角度からの物も公開されていますが、実機の映像はまだ公開される情報が絞られています。
先行して公開されていたB-21爆撃機の公式イメージ絵
TIME誌によるB-21爆撃機の撮影写真と記事
TIME誌の撮影した写真が素晴らしく細部もよく分かります。
弾道ミサイル防衛、極超音速兵器、無人戦闘兵器、オスプレイなど、ニュースに良く出る最新の軍事的なテーマに付いて解説を行っています。
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